記念日におすすめ！埼玉県産の素材を活かした本格フレンチ／アルピーノ

記念日に行きたいレストラン

女性って誕生日とか記念日とかにこだわりますよね。僕の妻も例に漏れずそうです。1か月前あたりから「もうすぐ記念日だよね～」とアピールしてきます。もしそういう日に何もしなかったら、好感度は一気にがた落ち。一年かけて「あの時は何もしてくれなかったよね」と責められます。またそういう話は、友達や会社の同僚、場合によっては両親にまで知れ渡る。そうなったら、もう針のむしろ…。

そんな事態を回避するためにも、男たちは記念日を祝わなければならない。女性が喜ぶ、とっておきのレストランで…。

じゃあ、女性が喜ぶレストランってどこ？そう聞かれたとき、僕が真っ先におすすめするのは、さいたま新都心にあるフレンチ『アルピーノ』です。

アルピーノってどんなお店？

1969年から続く老舗のフレンチで、埼玉県産の肉や野菜を使った本格フレンチが食べられることから、地元でも有名なレストランです。

本格フレンチではあるが、そこまで格式張った感じではなく、小さな子供も連れて行けるようなアットホームさもあることも大きな魅力。雰囲気もいいことから、誕生日や記念日で利用する人も多いです。

〈アクセス〉
さいたま新都心駅から徒歩5分。コクーンという大型商業施設を抜けて、大通り沿いを歩いて行った先にあります。駐車場もあるので車で行くことも可能です。

木や花に囲まれた森の中のレストラン

アルピーノに到着。庭はたくさんの木や花が育てられていて、森の中のレストランといった雰囲気です。6月の時期は紫陽花も咲いていました。

今日はランチで『エレガントコース』を予約。前菜、スープ、魚料理、グラニテ、肉料理、デザートのコースで一人5,445円です。…エレガントコースって、名前も気合が入っているけど、お値段もなかなか気合が入っていますね。

店内は光がたっぷり入った明るい印象。店内のアンティーク小物も上品さを醸し出しています。

お店に入ると「お待ちしておりました」と笑顔で迎えられました。店員さんは丁寧なんだけど、堅苦しい雰囲気はなく、とても好印象です。

12時半にお店に着くと、既に満席でした。おそらく土日は予約のお客さんで満席なんだと思います。

席に着くと、お皿の上に本日のメニューが置いてありました。

メインの肉料理は豚肉と牛肉が選べるようです。せっかくだからどっちも食べてみたいね、ということで僕は牛肉、妻は豚肉を注文しました。

前菜／牛頬肉×サラダ　贅沢すぎる前菜

初めにやってきたのはこちら。よーく煮込んだ牛頬肉を、数種類の野菜と共にサラダ仕立てにした前菜。

サラダの上にはフライドオニオンが飾られている。ソースはビネガーとマイルドな発芽マスタード。

前菜でこんなに大きな牛肉が出てくるとは驚きです。さっそく、いただきます！まずは牛肉を一口。

…衝撃が走った。牛肉がほんっとに柔らかい！口に入れた瞬間、とろけて消えてしまいました。まさか前菜でこんなにいい肉が出てくるとは…。ちょっと前菜から飛ばしすぎじゃない？

そしてビネガーソースもまた美味しい。ビネガーの酸っぱさの後に、ピリッとマスタードの後味がやってくる。マスタード独特の味もしないから、マスタードが苦手な人でも食べられるかもしれないです。

フライドオニオンも、さくっとした食感の後にほんのり甘さがやってきていいアクセントになる。前菜でもうすでに満足しつつある。これでまだ序盤なんだよな…。

スープ／ひんやり爽やかな玉ねぎポタージュ

次にやってきたのは埼玉県産の玉ねぎを使ったポタージュ。よーく冷やされていて、さっぱりした味わい。

玉ねぎ独特のつんとした刺激はなく、マイルドで優しい味です。玉ねぎの甘さがよく感じされる。

ちなみにこのスープ、パンにつけても最高なんです！

アルピーノはパンがホントに美味しい。外側は固めだけど、中はふわっふわ。このレベルのパンにはなかなか出会えません！癖がなくて料理の邪魔をしないところもポイントです。

パンは食べ終わるとすぐにおかわりが運ばれてくるため、気付けばパンの無限ループに陥っている。ちなみに僕は初めて来たとき、10切れくらい食べていました（笑）

魚料理／バジル仕立ての真鯛のポワレ

お次にやってきたのは、真鯛のポワレ。市場から直送された新鮮な真鯛に白ワイン、バター、刻んだバジルをブランドしたソースがかかっている。

真鯛の脇に添えられているのはアスパラとズッキーニ。さらに下にはニンジンとアーチチョークが隠れている。見栄えも華やかな一品です。

真鯛さん、海なし県の埼玉まで、よくぞいらっしゃいました！有り難くいただきます！

真鯛は驚くほどふわっふわ。骨なんて全く感じられません。ソースは白ワインの酸味の後にバジルの風味がやってくる。淡泊な真鯛を一層引き立たせる味だ。

そしてズッキーニとニンジンもまた良い。素材の味を活かした優しい味。野菜ってこんなに甘いんだね。

全てが主張しすぎず、バランスの取れた味です。

お次は肉料理。…とその前に、グラニテがやってきた。

グラニテはフランス料理のコースで出てくる、シャーベット状の氷菓。今回出されたのは、ほんのりアッサムティーの風味を感じるシャーベットでした。肉料理の前の小休憩といったところでしょうか。

肉料理／牛肉の旨味が溢れでるっ！

とうとうやってまいりました。本日のメインディッシュ。行儀よく並んだ和牛ロース。宝石のように煌びやかに輝いています。

ソースは牛肉のだしから作られているとのこと。そしてサッと斜めにかかっているのはグリンピースのソースです。また彩りを与えるように、グリンピースリゾットが添えられていました。

和牛ロース、心していただきます。

一口食べると、本日2度目の衝撃が走った。すごいぞ、このお肉！噛めば噛むほど肉の旨味が溢れてくる。そしてびっくりするほど柔らかい。もう、美味しすぎて表情筋が緩みっぱなしです。

いやね、正直出てきた時は「お肉は二切れだけか」って思ってしまいました。だけどこれは二切れで十分満足できる。肉の旨味がじわじわ溢れてきて、満腹中枢を刺激していきます。

他の味が恋しくなったら、グリンピースのリゾットでブレイクタイム。グリンピースの優しい味に癒されます！

和牛ロース、今まで食べた肉料理の中でもベスト5にはランクインするほどの美味しさでした。

ちなみに妻が頼んだ豚肉料理はこちら。

熊谷市で育てられた豚肉に、新生姜と柑橘系のソースを添えた一品。

豚肉は牛肉と比べると少し固めだが、食べ応えがある。そして生姜がよく効いている。めちゃくちゃ上品な生姜焼きという感じでした。

デザート／オルゴールの音色と共に

デザートはパンナコッタ、抹茶ケーキ、シャーベットの3種類からチョイスします。これもまた違うのを頼んでみようということで、僕は抹茶ケーキ、妻はパンナコッタを注文した。

さあ、お待ちかね。記念日のサプライズです！

女性ってなんだかんだでサプライズが好きだよね。普段そういうのは得意なほうじゃないけど、今日はちゃーんとオーダーしましたよ！

メインディッシュを食べ終えて、ホッと一息ついた時。「ご結婚記念日、おめでとうございます」というお祝いの言葉と共に、オルゴールの優しい音色が響きました。曲はミュージカルキャッツの代表曲「メモリー」。

妻は恥ずかしそうな、だけど嬉しそうな表情で笑っていました。喜んでもらえて良かった。

お皿の淵にはメッセージが添えられている。上のメッセージはフランス語で「結婚1周年」という意味のようです。

ちなみに僕が頼んだ抹茶ケーキはこちら。こちらにもメッセージが添えられていますね。

ケーキは抹茶とチョコの2層構造。濃厚なチョコの後に抹茶の苦みがやってきました。甘すぎず、ちょうどいいバランス。非常に美味しかったです。お隣の桃のシャーベットも、さっぱりしてお口直しになりました。

こうして記念日を祝う、エレガントコースは幕を閉じました。

特別な日にぜひ行ってみてください。

アルピーノは料理が美味しいのはもちろんのこと、スタッフさんのサービスが非常にいいことも大きな魅力です。料理の説明は丁寧にしてくれるし、パンやドリンクのおかわりにもすぐに気づいてくれるし。

そして何よりお客さんの顔と名前をきちんと憶えていてくれることも嬉しいポイント。アルピーノではお会計の後にインスタントカメラで写真を2枚とってくれる。1枚は自分たちに、もう1枚はお店で保管しているので、きっとスタッフの方々はその写真で顔と名前を把握しているんだと思います。

一流のサービスって、きっとこういうことを言うんだろうな。スタッフさんのサービスの良さも、アルピーノに通いたくなる理由です。

妻も大満足な様子で、ほっと一息。とても良い記念日になりました。

うしろ

アルピーノに行くときは予約が必須！直前だと満席な場合もあるので、出来れば1か月前くらいに予約するといいです。

店舗情報