たまにはちょっと変わった国のグルメも!みなかみに佇む北欧風レストラン/あすか

たまにはちょっと変わった国のグルメも!みなかみに佇む北欧風レストラン/あすか
■自然豊かなみなかみに佇む北欧風田舎料理レストラン。
■一押しはシチューをパンで覆った熱々のつぼ焼き。
■場所は月夜野インターのすぐそば。

群馬にいながら北欧料理が食べられる!?

今の時代、スマホでちょっと検索すれば世界各国の料理に出会えますよね。
タイ料理、メキシコ料理、スペイン料理、ベトナム料理など挙げたらキリがありません。
今や日本にいながら、世界中の料理を堪能できるほど、食のグローバル化は進んでいるのです。

…とはいえ、僕自身はなかなかそういうお店に足を運ばなかったりします。
別に抵抗があるわけではないし、どんな料理が出てくるのか気にはなります。

しかし、目の前にタイ料理のお店と生姜焼き定食のお店があったとしたら、僕は100回中100回とも生姜焼き定食のお店を選ぶ男なんです。
そんな性分だから、ちょっと変わった国のレストランに行く機会はほとんどありませんでした。
だから今回行ったお店も妻の一声がなければ足を運ぶことはなかったかもしれない。

『北欧料理ってどんなのだろう?』

なんの脈絡もなく放たれた問いかけに、僕は的確な答えを返すことができなかった。
そういえば、北欧って家具とかは有名だけど、食がピックアップされることってあまりないかもしれない。
ノルウェー、フィンランド、デンマーク…。どの国を挙げても、代表的な料理はパッと思い浮かばない。
そもそも北欧料理のレストランってあんまり見かけないし…。

そう思った3秒後、僕の脳裏にあるお店の看板がフラッシュバックした。
仕事でみなかみへ行った時、偶然見かけた『北欧風田舎料理 あすか』

見かけたときは「北欧風って珍しいな」と思うくらいで、入ろうとは思わなかった。
あの時の一瞬の出来事を思い出すなんて、これも何かの縁かもしれない。

『じゃあ、北欧料理を食べに行こうか』

こうして僕たちは車を走らせ、みなかみへ向かうことになりました。

木の温もりを感じるカントリーな雰囲気

場所は月夜野インターのすぐそば。国道17号線沿いにあります。
山道に佇む欧州風の建物は、なんとも雰囲気がありますね。

お店の脇にある駐車場に車を止めて、店内に入る。
念のため予約しておいたので、すんなり席に案内されました。

内装は木の温もりを感じる、カントリーな雰囲気。
窓からは日の光がたっぷりと入ってきて、自然な明るさに包まれていました。

僕たちが行った時は夏休みの真っ只中だったため席は満席。あたりを見渡すと、子連れの親子やカップル、老夫婦が各々ゆったりとした時間を過ごしていた。

何となく雰囲気が良くて、居心地のいい場所。妻も同じ意見だったらしく、「ここに住みたい」とまで言っていた。

席についてから、すぐにメニューがやってきた。
↓メニューはこんな感じ。

魚料理、肉料理、グラタンなど定番の洋食が並んでいるが、1ページだけ聞きなれない料理を発見。

つぼ焼き…。どうやらこのお店の一押し料理らしいがその正体はいかに…。
つぼ焼きというと、サザエのつぼ焼きしか思い浮かばないが、たぶんそのつぼ焼きではなさそう。

せっかくここまで来たのだからということで、二人揃ってつぼ焼きを注文することに決めました。
つぼ焼きの種類は全部で8種類。きのこ、シーフード、チキン、ビーフ…。

悩んだ末、僕は彩り野菜とチキンが入ったチキンのロマンティック街道風、妻はおすすめセットのきのことほうれん草とチーズのつぼ焼きに決定。
セットメニューではボルシチ、サラダ、デザートが付いてくるようです。

店員さんに注文し、料理を待つ。折角だから、待ち時間につぼ焼きについて調べてみた。

つぼ焼きとは壺状の深めの陶器に食材を入れ密封し、火にかけて蒸し焼きにする調理法である。
(Wikipediaより)

壺に入れて焼くからつぼ焼き。そのままでした。

そして調べていて分かったことがもうひとつ。つぼ焼きは北欧料理ではなく、ロシア料理でした。
北欧料理を食べるという当初の目的からは逸脱してしまったけど、ロシア料理も普段馴染みのない料理であることには変わりない。今回はロシア料理を堪能することにしよう。

【ちなみに北欧料理とは?】
北欧は海に囲まれた地域であることから、料理にはサーモンや貝などがよく使われる。また自然豊かな地域でもあることから、きのこや木の実などの山の幸も豊富。冬は厳しい寒さに襲われる地域だからこそ、長期間保存できるような食材がよく使われるそうです。
代表的な料理はスモークサーモン、きのこのクリームスープ、ニシンの酢漬け、ミートボールなど。あすかでもサーモンのステーキやきのこ料理など、ザ・北欧料理もちゃんとありました。
本格的な北欧料理が食べたい人は、そういう料理をチョイスするのもひとつですね。

前菜はボルシチとミニサラダ

料理を待つこと20分ほど。
まずはセットのボルシチとサラダがやってきました。

ボルシチは透き通った鮮やかな赤色でとても綺麗。
お皿の脇にはちょこんとサワークリームが添えられていました。
ではさっそく、ボルシチからいただきます。

トマトとコンソメベースのスープに、野菜の味がしみ込んでいる。
何にも邪魔されることなく野菜そのものの味を楽しめる、なんとも優しい味でした。

サワークリームを溶かして食べると、マイルドな風味にチェンジ。味の変化を楽しめるのも、面白いですね。

スープと一緒にサラダもいただきます。

レタス、きゅうり、トマトなどが入ったミニサラダです。
酸味のあるソースが添えられていて、さっぱりとした味わいでした。

ロシアの家庭料理、つぼ焼きを堪能

本日のメインディッシュ、つぼ焼きがやってきました。

■つぼやき チキンのロマンティック街道 850円(セットは+900円)

白い陶器にこんもりとパンが被せられています。この中にはどんな素敵なものが詰まっているのでしょう!

あまりに綺麗に覆われているから、崩してしまうのがもったいない。
…とはいえ、ずっと眺めているわけにはいきません。
意を決して、スプーンで割ってみます。

サクッ、サクッ、サクッ、とスプーンで割っていく。
パンを下に落とすように割っていくと、少しづつシチューが姿を現した。

割った隙間からゆらゆらと湯気が立ち昇る。きっと熱々に違いない。
パンの隙間からスプーンを差し込みシチューを取り出す。
よーく冷ましてからいただきます。

一口食べた瞬間、野菜の旨味が一気にあふれ出す。普通のシチューの3倍くらい、野菜の風味が引き立っていました!
シチューの中にはパプリカ、インゲン、コーンなどの数種類の野菜の他、ごろっと大きな鶏肉も入っています。

熱々の鶏肉はしっかり冷ましてから頬張ります。
鶏肉自体は淡泊な味わいですが、ごろっと大きいのでなかなか食べ応えがあります。

そして気になるパンのお味。パンはふわふわで、ほんのり甘みを感じました。そしてシチューともよく合う!

ちなみにつぼ焼きの中身はこんな感じです。
パンの下には彩り野菜が入ったクリームシチューがたっぷり注がれていました。

パンがなかなかボリュームがあったため、食べ終わることにはすっかりお腹が膨れていました。
デザートまでたどり着けるか心配です…。

デザートは別腹!その言葉は本当でした。

つぼ焼きを平らげ、ホッと一息をついているところにデザートがやってきました。
デザートは木苺のシフォンケーキ、サワークリームチーズケーキ、ガトーショコラの3種類から選べたので、僕はサワークリームチーズケーキ、妻は木苺のシフォンケーキを選びました。

こちらがサワークリームチーズケーキ。

カットされたチーズケーキにカスタード、ベリーソース、ブルーベリー、ホイップクリームが添えられている。量は食後にはちょうどいいサイズ感です。
では、さっそくいただきます。

一口食べた瞬間、自分がお腹いっぱいだったことを忘れていました。
甘酸っぱくて、とても爽やか!これほど爽やかなチーズケーキならサクッと食べられます。

そしてベリーソースをつけると、爽やかさが一段階増して、さらに食べやすくなりました。
食後のデザートにはちょうどいい一品ですね!

ちなみに妻が頼んだシフォンケーキはこちら。

しっとりしたシフォンケーキは甘さ控えめで、手作り感溢れる味。
所々アクセントのように木苺の酸っぱさを感じます。
これはこれで美味しいケーキでした。

つぼ焼きセット、お腹も心も温まり堪能しました。
きっと雪の降り積もる寒い地域では、こんな料理が最高に美味しいんだろな。

…だけど現在は太陽がじりじりと照りつける夏。気温は35度を超える真夏日です。
僕も食べている時に、薄々気付いていました。これは真夏に食べるものじゃないと!
いくらクーラーの効いた室内とはいえ、熱々の料理を食べれば汗も滲んできます。

本日の教訓【つぼ焼きは寒い時期に食べるのがベスト】。
次回は、雪が降る少し前の肌寒くなった時期に行こうと心に決めました。

うしろ
うしろ
つぼ焼きはひとつひとつ丁寧に焼き上げているため、出来上がるまでに時間がかかります。時間にゆとりのある時に行った方がいいですね!

店舗情報

■店名:あすか
■住所:群馬県利根郡みなかみ町政所1022
■TEL:0278-62-1310
■定休日:木曜日
■営業時間:11:00~15:00(LO 14:30)、18:00~21:00(LO 20:30)
■駐車場:あり(21台)
■支払い:現金のみ

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