■名物のハヤシライスは昔ながらの優しい味。
■場所は群馬県庁の正面。群馬会館の地下一階にあります。
群馬県庁の目の前にある洋食レストラン
群馬県庁の目の前にそびえ立つ、レンガ造りの群馬会館。その地下一階に『群馬會舘食堂』という昔ながらの洋食屋があることをご存じですか?
営業中に通りかかる度、気にはなっていたけど、なかなか入る機会に恵まれず…。
だけど今回初めて突入してきました!
昭和初期で時間が止まったかのような内装
群馬会館に到着するとレトロな看板を発見!お店は群馬会館の地下一階です。看板の隣にある階段を下り、お店に向かいます。
お店に入ると、ベテラン感が漂う上品なおばあちゃんがお出迎え。入り口でアルコール消毒を促されてから、席につきました。
店内は濃いピンクの椅子と暖色系の照明があいまって、温かな雰囲気。そしてさすが昭和5年創業と言わんばかりの年季の入った内装です。まるで昭和初期で時間が止まったかのよう。「モダンガール」とか「ハイカラ」とかそんな言葉が似合う空間です。
レトロな空間に圧倒されていると、先ほどのおばあちゃんが水とメニューとマスク置きを持ってきてくれました。
気になるメニューは?
メニューを開いた時、一瞬魂が遠のきました。ホリデーランチコース3,900円。それはわかる。コースだもんね、それくらいはする。問題はアラカルト。ハヤシライス1,800円、ビーフシチューにいたっては3,800円だと!?予想だにしなかった価格設定に驚きを隠せませんでした。
だけど一度は来てみたかったお店。事前に値段を知っていても、遅かれ早かれ来ることになっていたでしょう。ここは腹をくくって、挑むことにしました。
注文は伝統と枕詞が添えられているハヤシライス、妻はメインの料理を3種類選べるフィックスプレートランチを注文しました。
フィックスプレートランチはハンバーグ、エビフライ、カニクリームコロッケ、ポークヒレカツ、唐揚げの中から選べます。セットにはスープ、サラダ、デザートも付いてきます。
続々と料理が登場!
薄々予想はしていたけど、料理が出てくるのはかなりゆっくりでした。注文してから15分ほどで、セットのスープが登場。
そこからさらに10分ほどで、見慣れないものが運ばれてきました。
…これ、何かわかりますか?そう、福神漬けとらっきょうです。さらにパインとレーズンも添えられています。未だかつて、こんなお洒落な福神漬けは見たことがありません!
福神漬けも製造された段階では、こんなお洒落な陶器に添えられるとは夢にも思っていなかったでしょう。もうこの福神漬けセットだけで、高級感が漂っています。
そうこうしている間に、サラダとメインのお料理も続々と運ばれてきました。
お先にサラダ。
ドレッシングは酸味が効いたオニオンドレッシング。ドレッシングが美味しいからか、野菜も普段の3割増し美味しく感じました。
そしてトマトが甘くて美味しい!食べた瞬間、思わず結構大きな声で「あまっ!」と言ってしまいました。
伝統の味、ハヤシライス
そしてこちらがお待ちかねのハヤシライス。
なるほど、ご飯とは別々のパターンですね。ハヤシライスは上品な器で登場しました。
ファミレスで食べるハヤシライスとは登場の仕方から、明らかに一線を引いています。さすが1,800円!
とはいえ、いつまでも器を見つめられても仕方ありません。蓋が熱くないか確認してから、一気にオープン。
器を開けると、赤ワインの上品な香りが鼻腔をくすぐりました。めちゃくちゃ美味しそう!
そして見てください!
お肉がゴロゴロ入っているんです!これは嬉しすぎる!
セパレートしているハヤシライス。ご飯に一回一回つけて食べるか、一気にご飯にかけてしまうか迷うところ。
ええい!ここは全部かけてしまえ!器に入ったハヤシをご飯にかけていきます。
はい、完成!
食べる前から分かります。これは絶対に美味しいハヤシライスだ。ではさっそく、いただきます。
一口食べて、僕の予想は正しかったと確信しました。すっごい上品な味!肉、玉ねぎ、赤ワイン、デミグラスソース、トマトソースが絶妙に交わって、深い味を作り出しています。市販のハヤシライスのルーでは、きっと出せない上品さ。これぞ、伝統の味!
そして肉。これがまた柔らかいんです!口の中に入れると、ホロホロと崩れていきます。肉自体には味はほとんどないけれど、だからこそハヤシライスの味に自然と溶け込んでいく。お皿の中にはゴロゴロ入っているんだけど、全く胃もたれはしませんでした。
そして忘れてはいけない福神漬け。福神漬けといったら、カレーのイメージが強いけど、ハヤシライスともなかなか合いますね。小気味のいいポリポリした食感がアクセントになり、変化をつけていきます。後半は福神漬けにも大活躍してもらい、完食しました。
3種の料理が選べる、フィックスランチプレート
ちなみに、こちらがフィックスランチプレートです。
メインの料理はハンバーグ、エビフライ、ヒレカツをチョイス。それぞれが1個ずつ添えられているスタイルなんですね。
そしてソースもまた大層な入れ物で登場しました。
理科の実験の時に使った三角フラスコを思わせる入れ物です。
試しにハンバーグを一口貰ってみました。ハンバーグは手作り感溢れる味。肉そのものの味もしっかり感じられます。昔ながらのハンバーグという言葉がしっくりくるハンバーグでした。
デザートは昔ながらのプリン
コース料理の最後はプリンで締めくくります。こちらも試しに一口貰ってみました。
食感は割と固め。甘すぎず、苦すぎず、優しい味。これもまた昔ながらの味です。
特別な日に行きたいお店
群馬會舘食堂、ちょっとお高めなので普段使いには向かないかもしれませんが、記念日やお祝い事にはぴったりなお店です。いつもよりおめかしをして、家族や友人と集まり、語り合う。きっと一生の記憶に残る、素敵な時間になることでしょう。
ちなみに予算に合わせたおまかせコース、記念日のケーキなども注文できるようです。

店舗情報
■住所:群馬県前橋市大手町2-1-1 群馬会館B1
■TEL:027-221-2595
■定休日:水曜日
■営業時間:11:30~14:30、17:00~20:00
■駐車場:20台(県庁県民駐車場も利用可、2時間まで無料)
■クレジットカード:可(JCB、AMEX、Diners)
▼県庁の隣にはお洒落なカフェもあります!
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